約100の展示ブース、40を超える専門セッションに加え、AI、ロボット、スマートグラス、VRから、プロジェクションマッピング、レーザーマッピング、LEDダンシングまで、総額520億ドン規模の多彩な体験コンテンツがHORECFEX VIETNAM 2026に集結!
HORECFEX VIETNAM 2026は「知識・テクノロジー・サプライ・ネットワーク」という4つの要素を一つの場に集め、ホテル・レストラン・観光業界が現在直面しているさまざまな課題の解決につなげることを目標としています。
2026年8月20日、HORECFEX VIETNAM 2026がダナン・アリヤナ国際会議場で開幕しました。開催前から約5,000人が参加登録し、会場にはホテル・レストラン・観光業界向けのテクノロジー企業をはじめ、製品・設備・各種ソリューションを提供する企業が約100のブースを出展しています。今年のHORECFEXにこれほど大きな注目が集まったことは、テクノロジーやイノベーション、業務効率化、持続可能な発展といったテーマが、もはや「これからのトレンド」ではなく、HORECA業界が今まさに直面し、解決に取り組むべき現実的な課題になっていることを示しています。

2026年8月20日午前、ダナン・アリヤナ国際会議場で開催されたHORECFEX VIETNAM 2026の開幕式の様子
2026年8月20日・21日の2日間、「ALL YOU NEED ― 知識・テクノロジー・サプライ・ネットワーク」をテーマに開催されるHORECFEX VIETNAM 2026は、ホテル・観光業界のための「テクノロジー・イノベーション・サプライフォーラム」として位置づけられています。業界で進む変化をさまざまな角度から捉え、テクノロジーはどこまで進化しているのか、企業は導入に向けて何を準備すべきか、サプライ環境はどのように変化しているのか、そして人材にはどのような新しいスキルが求められているのか。さらに、アイデアを実際のソリューションへとつなげるためにどのような出会いや連携が必要なのかを考える場となっています。
本イベントは、ベトナムホテル協会(Vietnam Hotel Association)との連携のもと開催され、HORECFEX VIETNAMは同協会から「ベトナム最大のHORECA業界向け実用テクノロジーの年次フォーラム」として認定されており、業界関係者、経営者、サプライヤー、専門家、テクノロジー企業、観光関連団体などが定期的に交流し、情報や知見を共有する場として、着実にその存在感を高めています。
数字がイベントの規模を物語る一方で、HORECFEX VIETNAM 2026が伝えようとしているのはその先にある問いです。
「HORECA業界は知識やテクノロジーをどのように活用すれば、生産性を高め、より質の高いサービスを提供し、長期的に持続可能な発展を実現できるのか」。HORECFEX VIETNAM 2026は、こうした問いに向き合い、業界の未来を考える場となっています。
業界の未来を見据えたさらなる物語の幕開け
HORECFEX VIETNAM 2026の開幕式には、ダナン市政府、ベトナム国家観光局、ベトナムホテル協会、主催者の代表をはじめ、ホテル・レストラン・観光業界から多くの企業関係者や専門家、現場で活躍する業界関係者が出席しました。
ベトナムの観光市場が拡大を続け、競争の軸がますます「体験の質」へと移るなか、企業の競争力を左右するのはもはや施設の充実度や立地だけではありません。
旅行者一人ひとりの体験の裏側には、データ、収益、人材、エネルギー、サプライチェーン、マーケティング、テクノロジーなど、さまざまな要素が複雑に絡み合う仕組みがあり、日々数多くの意思決定が行われています。
現代の旅行者の体験は、ホテルに到着する前からすでに始まっています。旅行先を検索し、口コミを読み、料金を比較し、予約や決済を行う。こうしたプロセスの多くがデジタル上で完結し、そして滞在中も、より迅速な対応、パーソナライズされたサービス、さらなる利便性を求める旅行者の期待は高まり続けています。
こうした背景から、デジタル技術はもはや旅行体験を支えるだけのものではなく、その一部そのものとなっています。
ベトナム国家観光局副局長のハー・ヴァン・シエウ博士(TS. Hà Văn Siêu)は、次のように述べています。
「私たちは今、新たな発展段階に入ろうとしています。そこでは旅行者の体験を中心に、テクノロジー、イノベーション、人材を一つのエコシステムの中で密接に結びつけていくことが求められます。今日の観光業は、一つの分野だけで発展していくことはできません。テクノロジーやサービス、関連分野との連携が不可欠です。HORECFEXが実践的な貢献を生み出し、ベトナム観光業を新たなステージへと押し上げる一助となることを期待しています。」
このメッセージが示しているのは、テクノロジーはそれ単体ではなく、人、業務プロセス、そして周辺サービスと結びついてこそ本当の価値を生み出すということです。目指すべきは、旅行者を中心に据えた「エコシステム」の構築です。そのエコシステムの中では、ホテルだけが独立してサービスを提供するのでも、テクノロジー企業だけが単独で成長するのでもありません。旅行者の体験も、ひとつの接点だけで完結するものではなくなっています。
HORECFEX VIETNAM 2026が議論したいテーマの一つも、まさにここにあります。テクノロジー、現場の運営力、そしてさまざまな事業者・関係者の連携をどのように組み合わせれば、旅行者、企業、そして観光地に、より大きな価値を生み出せるのかということです。

テクノロジーやイノベーション、観光業界におけるエコシステムの連携が旅行者の体験向上とベトナム観光業の競争力強化に果たす役割について語るベトナム国家観光局副局長のハー・ヴァン・シエウ博士
観光都市としてのダナンは今、リゾート観光の拠点という従来の役割に加え、MICE、テクノロジー、イノベーション、投資、国際的なイベントが集まる交流拠点としてもその存在感を着実に高めています。
2017年のAPEC開催をはじめ、Smart City Summit、SURF、DAVASなど、これまでさまざまな取り組みを通じて、観光とテクノロジー、企業と投資家が出会い、新たなアイデアを議論から実際のビジネスへとつなげる場を生み出してきました。
ホテルやリゾート施設が充実し、MICEの受け入れ体制も整いつつあるほか、デジタル経済やイノベーションの推進にも力を入れるダナン。こうした環境を背景に、データ、AI、自動化、エネルギー管理、デジタル体験などの新たなソリューションを、観光・サービス業の実際のニーズを通じて検証できる都市としても注目されています。
こうした背景を踏まえ、ダナン市人民委員会副委員長のホー・クアン・ブウ(Hồ Quang Bửu)氏は、次のように述べています。
「HORECFEX VIETNAM 2026は、単に最新のテクノロジー製品やソリューションを紹介する場ではありません。より重要なのは、行政、ホテル・レストラン企業、テクノロジー企業やスタートアップ、投資家、国内外の関連機関をつなぐ架け橋となることです。」
ホー・クアン・ブウ氏の発言は、HORECFEXのような専門イベントが持つ価値をより広い視点から捉えています。開催期間中にダナンへの観光客を呼び込むだけでなく、イベント終了後も知識やテクノロジー、ビジネス上のつながり、投資機会が継続的に結びつき、新たな取り組みとして試され、発展していく環境をつくることが重要だという考えです。
こうした意味で、MICEは単に観光客数や直接的な収益を生み出すだけではありません。専門家、企業、投資家、そして新たなアイデアをダナンの経済エコシステムへと呼び込み、つなげていく重要なチャネルにもなり得ます。

HORECFEX VIETNAM 2026の開幕式で観光・サービス業界の競争力強化に向けたテクノロジーやイノベーション、行政・企業・投資家の連携の重要性について語るダナン市人民委員会副委員長のホー・クアン・ブウ氏
知識:テクノロジー導入の前に、まず「何を解決したいのか」を明確にする
HORECFEX VIETNAM 2026における4つの柱の中で第一に挙げられる「知識」というテーマのもと、2日間の会期中には、ホテル・レストラン・観光業界の事業運営に直結する幅広いトピックを取り上げ、数多くの講演や対談、セミナー、専門セッションを設定。テーマは、成長戦略、テクノロジー、AI、人材、MICE、F&B、持続可能な観光、ウェルネスなど、多岐にわたります。
なかでも注目を集めるのが、「2027年のベトナム観光:正しい戦略の選択」。市場の変化や観光地としての競争力を、今後の成長に向けた戦略という視点から捉えた内容となっています。
また、「サステナビリティを超えて〜再生型観光のソリューション」では、環境への負荷を減らすだけでなく、観光地や地域社会に新たな価値を生み出す「再生型」の観光について議論。「テクノロジーの効果的な導入を促進する」では、テクノロジーを単なるアイデアにとどめず、実際の業務やサービスにどう落とし込んでいくかを掘り下げます。
さらに、「人材不足の解消と新たなソリューションモデル」では、業界が抱える大きな課題の一つである人手不足に正面から向き合います。このほか、「MICE観光地のマーケティング戦略」、「スパ&ウェルネス業界の未来」、「テクノロジー統合フォーラムⅡ:次世代ホテル人材」、そして飲食・F&B分野からは「高品質なベトナム産商品の飛躍」など、多様なテーマについて議論が交わされる予定です。

知識の共有やネットワーク形成、実践的なテクノロジー活用を促進するフォーラムとしてのHORECFEX VIETNAMの展望と、ホテル・レストラン・観光業界の未来における『人』の重要性について語るHORECFEX Vietnam副会長のアンドレ・ゲンツシュ氏
プログラム全体の方向性について、HORECFEX Vietnam副会長のアンドレ・ゲンツシュ(Andre Gentzsch)氏は、次のように語っています。
「私たちの使命は、急速に変化する環境の中で、知識や専門性、そして人と人とのつながりを深めることです。それによって、品質、効率、テクノロジー、持続可能性を軸とした業界の発展に貢献していきたいと考えています。そのため、フォーラムではテクノロジーを実際の業務にどう取り入れるか、現場の運営や経営戦略における課題をどう解決するかといった、業界にとって本当に重要なテーマを取り上げています。そして何より大切なのは、より良い未来をつくるプロセスに『人』を欠かせない存在として位置づけることです。」
テクノロジー分野では、より具体的な課題に踏み込んだテーマが取り上げられています。「ホテル・観光業界におけるMetaプラットフォームの活用」、TikTok Vietnamと考える「観光・ホテル業界の新たな成長エンジン」、「AI時代のホテルマーケティング」、「AIによる体験のパーソナライズと価格設定」、そして「ホテル業界のAI導入に向けて:実装までの道のりをシンプルに」などです。翌日には、「Google AIソリューション:ブランド戦略と市場成長」へと議論が続きます。HORECFEXでは、AIを単なる概念として捉えるのではなく、販売、マーケティング、価格設定、顧客体験、業務運営といった具体的な場面に落とし込み、実際のビジネスにどう活用できるかという視点から議論が進められる予定です。
プログラムの多様性は、現在のHORECA業界が抱える課題が、決して一つひとつ独立したものではないことも示しています。テクノロジーの課題は人材と結びつき、収益の課題はデータや市場と深く関わっています。持続可能な発展にはコストや業務のあり方が直結し、観光地の成長には観光商品だけでなく、MICEの受け入れ能力、人材、そして変化する消費者行動への対応力が同時に求められます。
テクノロジー:見るだけではない、体験する技術
フォーラムで参加者がさまざまな問いを投げかける一方、HORECFEX VIETNAM 2026のテクノロジー展示エリアでは、そうした問いを実際の体験へとつなげています。
2025年の開催では、総額420億ドンを超えるテクノロジー関連の機器がHORECFEXに集結しました。4Dイマーシブ・マッピングやホログラム、レーザーマッピング、3D VRによるホテル・レストラン空間のシミュレーション、サービスロボット、さまざまなAIソリューションといった幅広い技術が紹介されました。
そして2026年は、さらに新たな段階へと進みます。
テクノロジーはもはや展示台の上に置かれ、来場者が眺めるだけのものではありません。さまざまなソリューションが、参加者の「見る・聞く・動く・話す・空間と触れ合う」という一連の体験そのものに組み込まれています。
ロボットは、目を引くためだけの存在ではない
HORECFEXのテクノロジー展示の中でもひときわ目を引く存在がロボットです。
しかし、今年のロボットは単に来場者の注目を集める展示ではなく、より具体的な業務シーンを想定した形で紹介されています。
OrionStarのフロントロボットは、宿泊客の出迎えや情報提供、多言語でのコミュニケーション、館内案内などへの活用を想定。
KEENONのサービスロボットは、料理や荷物の運搬など、ホテルやレストランの現場でスタッフをサポートする業務に対応します。
Unitreeの四足歩行ロボットは、巡回や監視、セキュリティ支援、人が立ち入りにくい場所へのアクセスなど、さらに幅広い活用シーンを想定しています。
このほかにも顔認証を活用したセルフチェックイン、AIによる接客支援、スマートルーム、自動化、エネルギー管理など、ホテルの業務にテクノロジーを取り入れられる領域はますます広がっています。
ここで注目したいのは、これらのロボットの導入によって「ホテルからスタッフがいなくなる」という未来を描いているわけではないという点です。


HORECFEX VIETNAM 2026で紹介された、接客や運搬、監視など、ホテル・レストラン・観光業界のさまざまな現場での活用を想定したロボット
「知識が競争力を左右し、テクノロジーが生産性を高め、イノベーションが成長のスピードを決める。しかし、サービス業の価値を最終的に決めるのは、やはり『人』である。」これは、HORECFEX VIETNAM 2026の準備段階から主催者が一貫して強調してきた考え方でもあります。
約100の出展ブース:HORECAの未来はテクノロジーだけではない
AIやロボット、VRが来場者の目を引く一方で、HORECFEX VIETNAM 2026に集まった約100の出展ブースからは、HORECA業界の未来をより広い視点で捉えることができます。
ホテルは、ソフトウェアだけで成り立っているわけではありません。
宿泊客の体験を支えているのは、客室、インテリア、ランドリー、ハウスキーピング、食品・飲料、厨房、ウェルネス、設備、エネルギー、各種機器、施設、テクノロジー、物流、そして人材まで、実に多くの要素です。
だからこそ、HORECFEXでは「サプライ」が3つ目の柱として位置づけられています。
製品や設備、各種ソリューションを提供するサプライヤーを一つの会場に集めることで、ホテルのオーナーや運営事業者は必要なものを探す時間を短縮し、複数の選択肢を比較しながら求めるニーズについて直接相談できます。さらに、実際に導入できるかどうかを確認したうえで、投資判断につなげることもできます。

HORECFEX VIETNAM 2026の約100の出展ブースでは企業が製品や設備、各種ソリューションを実際に見て体験しながらサプライヤーと直接意見を交わすことができ、現場のニーズを具体的な導入へとつなげる機会となっている
つながり:一つの出会いが、新たなビジネスにつながる
HORECFEX VIETNAM 2026が掲げる4つ目の柱は、「つながり」。
展示会や専門セッションと並行して、企業同士のB2Bマッチングも行われます。フォーラムで生まれる価値は、ひとつのセッションの中だけで終わるものではありません。
展示ブースでの何気ない出会いが、新たな実証プロジェクトにつながるかもしれません。ある意見交換をきっかけに、経営者が何カ月も抱えていた課題の解決策を見つけることもあります。サプライヤーが導入を決める担当者と直接つながったり、新しいアイデアが実際のサービスや事業へと発展したりすることもあります。
開幕式では、ベトナムホテル協会(Vietnam Hotel Association)会長のド・ティ・ホン・ソアン(Đỗ Thị Hồng Xoan)氏から、HORECFEX VIETNAMが「ベトナム最大のHORECA業界向け実用テクノロジーの年次フォーラム」であることを認定する証書が授与されました。
この認定は、HORECFEXの規模と専門性を裏付けるだけでなく、テクノロジーやイノベーション、そしてホテル・レストラン・観光業界が抱える現実的な課題を一つの場に集め、継続的に議論するフォーラムとして、その役割がますます明確になっていることを示しています。
ベトナムホテル協会会長のド・ティ・ホン・ソアン氏は、次のように述べました。
「本日のフォーラムが、業界が直面している課題を明確にするだけでなく、投資家や企業、業界で働く方々にとって、実践的な解決策を考えるきっかけとなることを期待しています。オープンな姿勢で意見を交わし、より良い戦略をともに選択していくことで、次の段階に向けた成長の新たな原動力を生み出し、業界の持続可能な発展につなげていけると考えています。」

HORECFEX VIETNAMを『ベトナム最大のHORECA業界向け実用テクノロジーの年次フォーラム』として認定する証書を授与するベトナムホテル協会会長のド・ティ・ホン・ソアン氏
HORECFEX VIETNAM 2026初日、ホテル・レストラン・観光業界から多くの関係者が来場し、フォーラム、テクノロジー体験、サプライ関連の展示、企業間の交流など、さまざまなプログラムがダナン・アリヤナ国際会議場で行われました。
イベントは2026年8月21日も引き続き開催され、専門性の高いセッションやテクノロジーのデモンストレーション、B2B交流、HORECA関係者向けのプログラムなどを通じて、「知識・テクノロジー・サプライ・つながり」のテーマのもと、さらに議論を深めていきます。
ダナン観光促進センター







