2026年5月19日、ダナン国際空港ターミナル投資・運営株式会社/Công ty Cổ phần Đầu tư Khai thác Nhà ga Quốc tế Đà Nẵng (AHT)は、ダナン国際線旅客ターミナル(T2)拡張プロジェクトの起工式を開催しました。総投資額は約1兆5,000億ドンにのぼり、自然と調和したデザインを通じて、ターミナル内の随所にリゾート空間や文化体験を取り入れ、旅客体験のさらなる向上を目指す方針です。

T2ターミナルプロジェクトは2015年に着工し、わずか18か月という短期間で完成。2017年5月19日に正式運用を開始し、APEC2017首脳会議の受け入れにも成功しています。その後も確かな基盤をもとに発展を続け、T2ターミナルは航空インフラの社会化モデルにおける代表的存在として存在感を高めていると言えるでしょう。また、2024年から2026年まで3年連続で、ベトナム国内唯一となるSkytraxの5つ星認定を獲得しています。
今回の拡張プロジェクトは、地域文化の魅力を色濃く反映した現代的で快適な空間づくりと、中部地域ならではの温かなおもてなしとプロフェッショナルなサービスの提供に向けた、AHTの強いコミットメントを示すものとなっています。

増加する旅客需要に対応するインフラ拡充
拡張投資の決定は、市場の力強い成長データを綿密に分析したうえで行われました。実際の運営データによると、T2ターミナルの2019年の旅客数は710万人を超え、設計処理能力である年間400万人を79%も上回る結果に。さらに直近の2024年、2025年も旅客数は高水準で推移し、それぞれ618万人、681万人に達しています。
こうした状況を受け、今回の国際線旅客ターミナル拡張プロジェクトは、受け入れ能力の向上や安全運航の確保に向けた喫緊の対策であるだけでなく、国際基準のサービスエコシステム構築を先導し、Skytrax 5つ星ブランドを維持するというAHTのビジョンを実現する重要な一歩でもあるのです。
また、今回のT2ターミナル拡張プロジェクトの起工は、2030年、そして2050年を見据えた「一都市・二国際空港」構想を具体化する第一歩とも位置付けられています。ダナン国際空港とチューライ空港を連携させることで、ダナン市は2030年までに総設計処理能力2,500万人規模の2つの国際空港を有することになる予定。これにより、地域発展の新たな原動力となり、観光・サービス産業の発展はもちろん、ダナンおよび南中部沿岸地域全体の経済成長を力強く後押しすることが期待されています。また、市が掲げる年平均2桁成長の実現を支えるとともに、ダナンと中部地域を、国際的なハブ都市、そしてアジアの活力あるトランジット拠点へと押し上げることを目指しています。

「カモメの翼」のデザインで統一感ある空間に
今回のプロジェクトの大きな特徴は、建築計画にあります。AHTは新たに独立した建物を建設するのではなく、これまでの「カモメの翼」をテーマとしたデザインコンセプトを継承しながら、拡張・再構築を行う方針を採用しました。
拡張エリアの屋根は既存ターミナルの屋根形状を忠実に再現して設計されており、群れをなして飛ぶカモメを思わせる景観を生み出します。この設計により、ターミナル全体としての統一感を保ちながら、旅客動線の最適化も実現させることができます。
また、ターミナル内部では「Biophilic Design(人と自然のつながりを重視した建築デザイン)」を全面的に採用。緑地や自然光、換気システムを空間設計に積極的に取り入れることで、利用客が移動中のストレスを和らげ、心身をリフレッシュできる空間づくりを目指しています。

規模拡張と先進技術導入でさらなる進化へ
本プロジェクトでは約3,600㎡を増築し、拡張完了後にはターミナル全体の敷地面積は約21,085㎡、延床面積は約60,255㎡まで拡大することになります。特にチェックインエリアは大幅に拡張され、チェックインカウンター数は54カウンターから85カウンターへ増設。新たに31の対応窓口が追加されます。また、ボーディングブリッジ付き出発ゲートも4か所から7か所へ増設され、悪天候時にバス移動を余儀なくされるといったケースの削減が期待されています。
技術インフラ面では、次世代型の手荷物処理システム(BHS)を導入。出発手荷物用コンベアは2基から4基へ、到着手荷物用ベルトコンベアは4基から6基へ増強されます。さらに、空調システムにはインバーター技術とVAV(Variable Air Volume=可変風量制御)システムを採用し、省エネルギー化を図るとともに、ターミナル内の快適な空調環境を実現させます。
AHTのド・チョン・ハウ(Đỗ Trọng Hậu)副社長は起工式で、「今回のT2ターミナル拡張工事は、現在の混雑解消に向けた対策であるだけでなく、AHTがダナン市の社会・経済発展に歩調を合わせていくという強い意志と責任を示すものでもあります。5つ星ターミナルとしての地位にふさわしく、計画通りにプロジェクトを完了させ、現代的で安全性の高い空港空間であると同時に、地域文化と温かなおもてなしの精神を感じられるターミナルを実現していきます。」と述べました。
本プロジェクトは2026〜2030年の観光需要拡大を見据え、完成後には年間総処理能力を600万人へ引き上げる計画となっています。
AHTについて
ダナン国際空港ターミナル投資・運営株式会社/Công ty Cổ phần Đầu tư Khai thác Nhà ga Quốc tế Đà Nẵng (AHT)は、ダナン国際空港の国際線ターミナルを所有・運営する企業であり、ベトナムで初めて空港ターミナルの所有・運営に携わった民間企業でもある。
ダナン国際線ターミナルは2017年5月19日の正式運用開始以来、APEC 2017首脳会議の受け入れを成功裏に担い、中部ベトナムを代表する国際航空ゲートウェイとしての地位を確立してきた。
ダナン国際線ターミナルはこれまで数々の国際的な賞や評価を獲得しており、なかでも航空業界の格付け機関として世界的に権威あるSkytraxから、2024年・2025年・2026年の3年連続で5つ星認証を取得したことが代表的な実績となっている。ベトナムにおいて、ダナン国際線ターミナルはこの栄誉を獲得した初かつ唯一のターミナルである。
また、ダナンとアジア地域および世界の主要都市を結ぶ重要な役割を担い、ダナン市の経済・観光発展や国際交流の拡大にも大きく貢献している。
ダナン観光促進センター







