ホイアンは特徴的な黄色い町並みや色鮮やかなランタンが有名なだけの場所ではありません。この場所を訪れる人々は、文化・歴史・そして地元の暮らしといった様々なまちの表情を、一つの旅の中で重なり合うように感じ取ることができます。
ロンリープラネットはホイアンをより満喫するための7つの体験として、旧市街や伝統工芸村、グルメ、田園地帯、そして写真を好む旅行者にとってインスピレーションあふれるスポットなど、多彩な魅力を巡る内容を紹介しています。
1. 旧市街で文化の交わりを感じる
ロンリープラネットによると、ホイアンを初めて訪れる旅行者は、まず旧市街から旅を始めるのがおすすめです。そこには、何世紀にもわたる国際交易の歴史を反映した建築物が今も大切に残されています。

ホイアンの魅力は、個々の建築物だけでなく、都市全体として広がる古い町並みの空間にあると言えるでしょう。そこでは、さまざまな文化的影響が調和しながら共存しています。旅行者は、かつて日本人と中国人の商人の居住区をつなぐために建てられた「来遠橋(日本橋)」を通して、日本がホイアンにもたらした影響の痕跡をはっきりと感じ取ることができます。また、中国系コミュニティによって建てられた会館も点在しており、これらは人々の交流や信仰の場として機能してきました。
さらにロンリープラネットは、チャンパ王国において約1,000年にわたり宗教の中心地であった「ミーソン遺跡」を訪れることも提案しています。精緻な砂岩の彫刻で装飾された赤レンガの塔が並ぶミーソン遺跡は、カンボジアのアンコール・ワットに似た魅力を持ちながら、より身近に感じられる遺跡として知られています。
2. 伝統工芸を体験する
チャンパ王国の時代から、ホイアンが国際的な貿易港として栄えた時期に至るまで、この地域は常に熟練した職人たちと深く結びついてきました。織物、石彫刻、木工、陶芸、そして絹織物など、多様な手工芸の伝統が今も受け継がれています。
現在でも、キムボン村やタインハー村といった伝統工芸の村を訪れることができ、そこでは職人たちが何世代にもわたって続く技術と仕事を今も守り続けています。

そしてホイアンでは、ランタン作り、木工細工、豆腐作り、ベトナムコーヒー体験、さらにはヌックマム(魚醤)の製造工程を学ぶなど、新しい体験型のプログラムも数多く展開されています。ロンリープラネットによると、これらは単に見学するだけでなく、実際に制作の過程に参加することで、地元の暮らしをより深く理解できる貴重な機会とされています。
3. 水辺ならではの体験を楽しむ
トゥボン川と東海(南シナ海)に囲まれたホイアンは、水上で楽しめる多彩な体験を提供しています。
旅行者は、カムタイン・ココナッツの森でのバスケットボート体験に加え、川ではカヤックやSUPを楽しみながら、より静かで穏やかなホイアンの姿を発見することができます。
また、一部のプログラムでは川のゴミを回収する環境保全活動も組み込まれており、地域の自然環境を守る取り組みにもつながっています。

リラックス体験を求める旅行者には、アンバンビーチとクアダイビーチが人気。中でもアンバンビーチは、広々とした砂浜と落ち着いた雰囲気が特徴で、海辺でゆったりと休日を過ごすのに特に適した場所です。

また、自然に触れたいという旅行者におすすめなのがチャム諸島です。クーラオチャムと呼ばれるこの場所は、サンゴ礁が豊かな生態系と良好に保全された海域で知られており、ロンリープラネットも高く評価している人気のデスティネーションの一つです。海洋生物の専門家によると、6月と7月がこの地域の透き通った海の美しさを体験するのに最適な時期とされています。
4. 世界に一つだけのアイテムを見つける
ホイアン旧市街には多くのお土産店やファッションショップがありますが、ロンリープラネットは、より地域性のある本物のローカルアイテムを探すことを旅行者に勧めています。
その中でも特に魅力的なのは、ランタン作りやアクセサリー制作のワークショップに参加し、自分の手で世界に一つだけのお土産を作る体験です。

そしてホイアンでは、ベトナム各地の民族コミュニティに伝わる伝統素材を使った手工芸品を扱う店も多く、量産品とは一味違う、個性豊かなアイテムに出会うことができます。
またホイアンは、数百軒にのぼる仕立て屋やレザーショップでも知られています。多くの店舗では、スーツやドレス、レザーシューズなどをわずか1日〜2日ほどで仕上げることができ、短時間で気軽にオーダーメイドを楽しめる体験として、海外からの旅行者にも人気を集めています。
5. ホイアンの食文化から歴史をたどる
ロンリープラネットによると、ホイアンの交易の歴史は建築だけでなく、地元の料理にも色濃く反映されています。
「ホワイトローズ(ベトナム語:Bánh bao bánh vạc)」と呼ばれるホイアン名物は、中国の点心作りの技術に影響を受けたとされ、その後、地元の食材や味覚に合わせて独自の形へと発展した料理です。
また、「チキンライス」は旧市街を代表する人気料理の一つで、鶏のゆで汁で炊いたご飯に、ほぐした鶏肉、漬物風の野菜、そしてスープを添えて楽しむ一品として知られています。

そして、ホイアンを象徴する麺料理「カオラウ」は、さまざまな文化的要素が融合した料理とされています。一部の説では、チャーシュー(焼き豚)の部分には中国料理の影響が見られる一方で、麺の食感は日本のうどんから影響を受けたとも言われています。伝統的な製法では、カオラウの麺はバレー井戸の水を使って作られ、さらにチャム島で採取された植物の灰から作られる灰汁(あく)を用いるのが特徴です。
6. のどかな田園風景を巡るサイクリング
ホイアン旧市街からわずか10分ほど移動するだけで、緑豊かな水田や養魚池が広がり、ゆったりとした田舎の暮らしが感じられる風景に出会うことができます。

自転車は、平らな道が多いホイアンの田園地帯を巡るのに最適な移動手段です。
田園エリアに位置し、400年以上の歴史を持つチャークエ野菜村 (làng rau Trà Quế)は、青々とした畑や料理教室、そして素朴な村の風景を楽しめることから、多くの旅行者に人気の場所の一つ。ロンリープラネットによると、ここはゆったりとした時間の流れを感じながら、地元の人々の日常生活をより身近に感じられる理想的な場所とされています。
7. ホイアンの美しい瞬間を記録する
長い年月を経て色づいた壁、色とりどりのランタン、そして歴史ある寺院や古い建築物など、ホイアンは昔から写真好きの人たちにとって人気の撮影スポットとなっています。

ロンリープラネットの紹介によると、ホイアンは一日の中で常に表情を変える街だとされています。朝は柔らかい光の中で穏やかな日常の風景が広がり、夕方から夜にかけてはランタンの灯りが街を彩り、川沿いのエリアは活気ある雰囲気に包まれます。
旧市街だけでなく、周辺の田園風景、魚市場、工芸村なども、この土地のリアルな姿を写し取るのに最適な撮影スポットです。
ホイアン 〜 一つひとつの体験が物語を紡ぐ街〜
ロンリープラネット曰く、ホイアンの魅力は、美しく保存された古い街並みだけにとどまらず、一つの目的地の中で多様な体験ができる点にあります。
かつて国際交易港として栄えた歴史の中で交わったさまざまな文化の痕跡、伝統工芸の村々、個性豊かな食文化、そして水辺の自然やのどかな田園風景。これら一つひとつに触れる体験が積み重なり、世界中の旅行者にとってインスピレーションに満ちた、独自性豊かなホイアンの姿を形づくっていると言えるでしょう。
ダナン観光促進センター







