ゴールデンブリッジは5年前の2013年に一般公開されて以来、ベトナムで最も有名な場所のひとつとなりました。カルチャー系ニュースサイト『Bored Panda』によると、ゴールデンブリッジの人気は今やハロン湾と同じほどだと考えられるそうです。
今年2023年に、『Bored Panda』は「ゴールデンブリッジの5周年を祝う－人の手が造り出した現代の不思議」というタイトルの記事で、ゴールデンブリッジの息を呑むような美しさを称えました。また同サイトは2018年にも「映画『ロード・オブ・ザ・リング』の世界のようだ」と表現した記事を掲載しています。同記事のアクセス数は600,000回近くを記録し、サイトと記事の閲覧数を大きく伸ばしました。
ゴールデンブリッジは映画の世界から現れたような美しさです。 撮影：Tran Tuan Viet
ゴールデンブリッジが一般公開されてから5年が経過した今でも、『Bored Panda』の記者はその美しさに圧倒されており、まるで映画の世界に迷い込んだかのようだと表現しています。記事では、ゴールデンブリッジが世界に初めて知られた当時の衝撃を回想しています。ゴールデンブリッジはまるで山の中腹に現れた巨大な神の手が、古代文明の風化した建造物を支えているかのようです。しかし実際には、造られてからまだたったの5年しか経っていないのです。
「私は今でも、5年前に初めてゴールデンブリッジの映像を見た時の驚きを覚えています。ファンタジー映画から飛び出してきたかのような美しい橋が世界にあることを知りました。5年が経過した今でも、このランドマークは世界的に人気ですし、インターネット上でも話題が尽きることはありません」、と同サイトの記者Anthony Rodríguez氏は述べます。
冒頭の記事では2022年に映画ファンの間で巻き起こったゴールデンブリッジ人気についても言及しています。橋の神秘的な美しさがNetflixのドラマシリーズ『サンドマン（原題：The Sandman）』に登場すると、世界中のファンはゴールデンブリッジの複雑な細部を完全に再現したシーンに熱狂しました。
ゴールデンブリッジはダナンに旅行者を呼び寄せるマグネットとなっている 撮影：Danang Photography Club
ゴールデンブリッジは海抜1,400mの高さにあり、8つのセクションから構成されています。チュオンソン 山脈に150mほどの長さで伸び、東海の素晴らしい景色と海岸沿いに広がるダナンの街並みを眺めることができます。サンワールドバナヒルズにあるこの橋は元来、ケーブルカーのマルセイユ駅と、エデンの園エリアやル・ジャルダン・アモール（愛の庭）を結ぶ歩道橋として建造されました。橋を遠くから見ると、まるでふたつの巨大な手が金の糸を山腹から引き出しているかのようで、その姿は周囲の豊かな緑と霧がかった空気の美しさを引き立ています。
『Bored Panda』によると、ゴールデンブリッジは明らかにダナンの観光産業に影響を与えており、外国人観光客にとって、今やダナンといえばゴールデンブリッジのイメージを持っているほどだといいます。ゴールデンブリッジはアジアその他の地域からの旅行者を魅了しており、ダナンという都市の場所が旅先候補の一つとして地図上に具体的にイメージされるようになりました。もちろん、ゴールデンブリッジに魅力を感じない人もいますが、だからといってその人気と存在感は否定されるものではありません。ゴールデンブリッジが完成してからたった5年で、世界中に知れ渡るようになったことは大きなことです。
「ゴールデンブリッジはベトナムで最もよく知られたシンボルで、ハロン湾と肩を並べるほどです」『Bored Panda』
ゴールデンブリッジは近年、海外旅行誌の表紙を飾り続けています。
『Bored Panda』での特集だけでなく、その他の国のメディアからも注目を浴びています。2023年6月には、インドの雑誌『LUXEBOOK』はゴールデンブリッジを世界的なアイコンだとして称賛しました。また同じ時期に、イギリスの『The Independent』紙はゴールデンブリッジを「世界の最も壮観な橋14選」に選出しました。2023年7月16日には、オーストラリアの主要旅行雑誌『ESCAPE』はゴールデンブリッジ特集号を出版しました。
『Bored Panda』は世界で認められたオンラインニュースサイトで、毎月1億6,000万以上のビューを誇り、ライフスタイルやアートについてのトピックを独自に取り上げることで知られています。
