ポルトガルが栄冠を獲得、開催史上最も熱戦となったダナン国際花火大会が閉幕
7月11日夜、ダナン市人民委員会とサングループの共催による「ダナン国際花火大会2026(DIFF 2026)」決勝が、「つながる未来」をテーマに開催され、ポルトガルの優勝で幕を閉じました。約2か月にわたって開催されたDIFF 2026は、「世界で体験すべき9つのフェスティバル」の一つにふさわしい魅力とスケールを示し、各競技日には毎回数万人の観光客をハン川の街・ダナンへと引き寄せました。

花火大国2か国による白熱の決戦
「まさに世界最高峰の花火芸術による決勝戦でした」。中国とポルトガルが繰り広げた約40分間にわたる圧巻の花火パフォーマンスは、多くの観客を魅了し、多くの称賛の声が寄せられました。
3年連続でDIFF決勝に進出した中国の江西洋峰芸術花火有限公司(Jiangxi Yangfeng Art Display Co., Ltd)は、観客を魅了する圧巻のパフォーマンスを披露。使用楽曲10曲のうち3曲にベトナムの楽曲を採用し、光と音楽が織りなす演出を通じて、若々しく活気あふれるダナンの魅力を表現しました。次々と展開される花火の演出や、多層的な打ち上げ技術、さらにダナンのシンボルである橋を夜空に描き出す演出が大きな見どころとなり、決勝戦のテーマ「つながる未来」を象徴する“つながり”の精神を見事に表現しました。
一方、ポルトガルのMacedos Pirotecniaは、ヨーロッパを代表する花火メーカーの一つとしての実力を改めて示し、予選で披露したストーリーを引き継ぎ、自然・文化・イノベーションが調和するダナンの姿を、花火で描き出しました。花火による卓越したストーリーテリングを存分に生かし、音楽と光が調和した情感あふれる演出で、観客を静かな感動からフィナーレの圧巻のクライマックスへと引き込みました。
光の滝や流星を思わせる演出、球状花火やキャンドル花火、噴出花火など、多彩な花火効果を次々と繰り出し、観客の視線をくぎ付けに―。さまざまな演出が連続して展開され、感動に満ちた壮大な光のスペクタクルを創り上げました。
両チームはまさに互角の実力を見せ、観客だけでなく審査員からも「今年は両チームに優勝を贈りたい」という声が上がるほどの接戦となりました。慎重な審査の末、主催者はポルトガルをDIFF 2026の優勝チームとして発表。ポルトガルには賞金2万米ドルが贈られ、中国は準優勝となり、賞金1万米ドルを受賞しました。
審査は演出の独創性やデザインコンセプト、大会テーマとの整合性、花火の色彩や演出効果の多様性、音楽と花火の一体感、フィナーレの完成度、演出全体の印象に加え、審査員が受けた感動や評価など、複数の審査基準に基づいて総合的に行われました。
また、決勝当日には各特別賞も発表されました。予選で独創的かつ印象的な演出を披露したイタリアが「クリエイティブ賞」を受賞。日本は、高度な技術力と精密な演出が評価され、「ライジングスター賞」を受賞しました。また、多くの観客から支持を集めたダナン・ベトナムチームには、「観客賞」が贈られました。これら3つの特別賞には、それぞれ5,000米ドルの賞金が授与されます。
優勝の瞬間、喜びを爆発させたポルトガルチームのキャプテン、フェルナンド・マヌエル・マシャド・ダ・シルバ・マセド氏は、次のように喜びを語りました。
「今年のDIFFに参加し、優勝することができたのは、私自身にとってもチームにとっても大変光栄であり、誇りに思っています。今は喜びと感動でいっぱいです。私たちの演出が評価された理由は、観客の皆さんが音楽と一体となって楽しめる構成にあったと思います。音楽と花火を調和させ、観客の感情に寄り添う演出を目指しました。観客の皆さんには、まるで物語の世界に入り込んだかのように花火を体感していただけたのではないでしょうか。それこそが、多くの方々の心をつかむことができた理由だと考えています。」
決勝を観賞したイギリス人観光客のオードリー・トンプソンさんは、興奮した様子で次のように語りました。
「まさに豪華絢爛な祭典でした。ダナン国際花火大会を訪れるのは今回が初めてですが、この感動は一生忘れないと思います。これほど美しい花火を見たのは初めてです。世界中を見ても、これほど素晴らしい花火は他にはないでしょう。」
決勝では、世界最高峰の花火競演に加え、DIFF史上最大規模となるドーム型ステージで繰り広げられた特別音楽プログラムも大きな見どころとなりました。ベトナムを代表するアーティストが出演し、華やかなステージで観客を魅了しました。
また、決勝の舞台では、2つの新曲が初めて一般公開されました。オープニングでは、作曲家ホー・ホアイ・アイン氏による新曲「Mẹ Rồng Tiên(龍仙の母)」を歌手トゥー・ハン氏が披露。ベトナム民族のルーツに思いを馳せ、「龍と仙女の子孫」という民族の起源や、団結の力、そして世代を超えて受け継がれてきたベトナムの精神と文化への誇りを呼び起こすステージとなりました。さらに、作曲家ドー・ホアン・ロン氏による新曲「Bay về phía mặt trời(太陽に向かって)」が、人気歌手トゥン・ズオン氏によって披露され、会場を大いに盛り上げました。
また、ダナン出身の人気歌手ミー・タムの登場は、決勝のハイライトの一つとして大きな注目を集めました。ステージでは自身が作詞・作曲した「See The Light」を披露し、未来への希望や夢、そして新たな地平へ挑戦する勇気を力強く歌い上げました。
一方、トゥン・ズオンは、ブイ・ラン・フオンとの息の合ったデュエットによる「Golden」をはじめとするステージを披露し、その圧倒的な歌唱力で観客をさまざまな感動へと誘い、トップアーティストとしての存在感を改めて示しました。
さらに、人気歌手アイザックも決勝のステージに登場し、「Bài ca tôm cá」と「Bống Bống Bang Bang」のメドレーを披露しました。軽快な音楽に乗せて、中部ベトナムの陽光あふれる海辺の漁村の素朴で温かな風景を表現し、観客をどこか懐かしく心安らぐ世界へと誘いました。一方、ブイ・ラン・フオンは、名曲「Feeling Good」を圧倒的な歌唱力で披露しました。会場を魅了する圧巻のパフォーマンスにより、DIFF 2026決勝のステージは、視覚と聴覚の両方で楽しめる感動あふれるエンターテインメント空間となりました。
DIFF 2026 ― 「世界で体験すべき9つのフェスティバル」から、ダナン観光活性化の原動力へ
DIFF 2026は、花火競技という枠を超え、開催史上最も成功した大会の一つとして幕を閉じました。
約2か月にわたる開催期間中には、数十万人もの観光客がダナンを訪れ、街全体が祝祭ムードに包まれました。各競技日の観覧席はすべて満席となり、チケットは早い段階で完売。また、ハン川沿いの道路や橋、観光クルーズ船には、多くの人々が花火を楽しむために集まり、連日にぎわいを見せました。
決勝戦までに行われた5日間の予選(5月30日、6月6日、13日、20日、27日)の期間中、市内の宿泊者数は延べ55万7,000人を超え、前年同期比で34%増加しました。各競技日には毎回10万人を超える宿泊者が訪れ、特に第5戦(6月27日)には約11万7,400人を記録し、今大会期間中で最多となりました。
決勝戦を終えたDIFF 2026を振り返って
ダナン国際花火大会は、週末だけの一時的な集客にとどまらず、数週間にわたって安定した観光客の流れを生み出すことで、ホテルやレストラン、旅行会社、交通事業者、観光施設などが計画的に運営を行い、稼働率の向上や収益の拡大につなげる役割を果たしています。
また、今年、DIFFは旅行誌『Travel + Leisure』が選ぶ「世界で体験すべき9つのフェスティバル」に選出。このランキングに名を連ねたベトナム唯一のイベントであり、国際的にも高い評価を受けています。この成果は、ダナン市とサングループが2017年から毎年数千億ドン規模の投資を行い、継続的に大会を発展させてきた取り組みが実を結んだものといえます。
DIFFは、ダナンの夜空を彩るだけでなく、ナイトタイムエコノミーの活性化や観光需要の喚起を促す原動力となり、ダナンがアジアを代表するフェスティバルデスティネーションとなる目標の実現を後押ししています。
ダナン市人民委員会副委員長であり、DIFF 2026組織委員長を務めるグエン・ティ・アイン・ティ氏は、次のように述べました。
「ダナン国際花火大会は、回を重ねるごとにその魅力と存在感を高め、ダナンが『アジアを代表するイベント・フェスティバル都市』としての地位を確立することに大きく貢献しています。また、DIFFは国際的にも『世界で体験すべき9つのフェスティバル』の一つとして高く評価されています。これはダナン市だけでなく、ベトナム全体にとっても大きな誇りであり、世界に向けてベトナムの魅力を発信する上で重要な成果だと考えています。」
ハン川の夜空を彩ったDIFF 2026は幕を閉じましたが、ダナンが国際的なフェスティバル都市を目指す挑戦は、これからも続いていきます。この華やかな夏を経て、ダナンでは今後も多彩なイベントやフェスティバル、新たな観光コンテンツを次々と展開し、活気と魅力にあふれる都市として、国内外から訪れる旅行者を迎えていきます。進化を続けるダナンは、これからも新たな感動と体験を提供し続けます。
ダナン観光促進センター







