6月13日夜、第2戦目までの熱気が冷めやらぬまま、ダナン市人民委員会とサングループの共催によるダナン国際花火大会2026(DIFF 2026)の第3夜が開催。「文化」をテーマにした第3戦目は、日本とイタリアそれぞれのチームが観客を特別な感動の旅へと誘いました。
ダナン国際花火大会2026はこれまでにないほどの盛り上がりを見せており、各日のチケットが相次いで完売となっています。「文化」というテーマのもとで6月13日に開催された第3戦目では、会場は早い時間から満席となり、日本とイタリアという花火大国同士の競演に対する高い関心と期待の大きさを改めて示す結果となりました。

今年のDIFFは観客動員の面だけでなく、その競技レベルの高さでも高い評価を得ており、花火の専門家や愛好家の間では、歴代大会の中でも屈指のハイレベルな大会との声が上がるほど。世界トップクラスのチームが集結する今大会では、それぞれのチームが独自のテーマと個性を打ち出し、革新的な演出技術や感動的なストーリー、創造性あふれる表現によって観客を魅了しています。
多くの来場者からは、「DIFF 2026の予選ラウンドそのものが、まるで決勝戦の連続のようだ」と評されるほどに、どの競演日も最高峰のパフォーマンスが繰り広げられ、見応えのある熱戦が続いています。



日本は音楽との融合で魅せ、イタリアは王者の貫禄を示す
今大会屈指の注目対決となった第3戦目では、日本の球屋北原煙火店とイタリアのマルタレッロ・グループが対戦。世界に誇る伝統的な花火文化を体現する日本代表と、過去にDIFFで2大会連続優勝を果たした“王者”イタリア代表による競演は、多くの観客を魅了しました。
「侘び寂び」の精神をテーマにした日本代表チームは、繊細さと調和、そして詩情あふれる静寂の美を通して、観客を感動に満ちた世界へと誘いました。日本の伝統花火を象徴する「錦冠菊(にしきかむろ)」が幾度となく夜空を彩り、まるで黄金色の絹の帯が天から優雅に舞い降りるかのような光景を創り出しました。その柔らかく流れるような光の演出は、日本ならではの美意識を鮮やかに表現していました。特に大きな注目を集めたのが、花火と巧みに融合した音楽演出です。「New Genesis」や「Always With Me」、大河ドラマ『龍馬伝』の楽曲といった日本らしい選曲に加え、ドラマ『Stranger Things』のテーマ曲や「Running Up That Hill」、さらに世界的な人気を誇る楽曲「GOLDEN」、ベトナムの楽曲「Những Ngày Trời Bao La」などを取り入れ、会場を何度も熱狂の渦に包みました。
一音一音に合わせて精密にプログラムされた花火と、世界中で親しまれているヒット曲の数々が見事に融合し、日本代表のパフォーマンスはまさに“光のコンサート”と呼ぶにふさわしいものとなりました。各演出パートは観客との強い一体感を生み出し、とりわけ若い世代の心をつかみました。音楽と花火を通じて異なる文化が響き合うそのステージは、第3夜のテーマに沿い、文化交流の精神を鮮やかに体現するものとなりました。


一方、イタリア代表のマルタレッロ・グループは、「Echoes Becoming Future(未来へ響くエコー)」をテーマにしたパフォーマンスを披露。100年以上にわたり培ってきたマルタレッロならではの、映画のようなストーリー性あふれる演出が観客を魅了しました。
「Lacrimosa」をはじめとする荘厳なヨーロッパのクラシック音楽や、ヴィヴァルディに着想を得た楽曲とともに幕を開けた演目は、ヨーロッパ文化遺産の奥深い魅力から現代的な表現へと観客を導く壮大な物語を描き出しました。さらに、大きなサプライズとなったのがベトナムで人気を集める楽曲「See Tình」を巧みに取り入れた演出。親しみのあるメロディーに合わせて花火が夜空を彩ると、会場は歓声に包まれ、観客との心温まる一体感が生まれました。
多層的に展開する花火演出や、映画のクライマックスを思わせるダイナミックなシーン、そして音楽と光が完璧にシンクロした演出によって、ハン川の夜空は壮大な芸術の舞台へと姿を変えました。それぞれの演出パートはまるで一本の映画のように、人類の文化が歩んできた軌跡を描き出し、そこには伝統的な価値観を大切に受け継ぎながらも、新たな表現へと昇華し、未来へつないでいくというメッセージが込められています。
観客を魅了したのは華麗な花火だけではありません。日本とイタリアの両チームが音楽を通じてそれぞれの文化を表現した演出は、多くの来場者に深い感動と共感をもたらしました。
「日本チームが世界的に有名な楽曲を数多く使用していたことに本当に驚きました。まるで花火競技ではなく、大規模な花火と音楽のコンサートを見ているような気分でした。私たち若い世代にとって親しみのある楽曲ばかりで、演目が始まった瞬間から自然と引き込まれました」。そう語るのは、ホーチミン市から訪れた観光客のグエン・タオ・ヴィさんです。
一方、ハイフォン市から来場したレ・ホアン・ナムさんは、「まるで決勝戦を先取りしたような競演でした」と振り返ります。「日本チームは世界中で話題となっている楽曲を巧みに取り入れ、観客席から何度も歓声が上がっていました。一方のイタリアチームは、まさにヨーロッパらしい壮大なスケールで、映画のワンシーンを思わせる花火演出を披露していました。今年のテーマである『文化』は、とても親しみやすい形で表現されていて、堅苦しさはまったく感じませんでした。子どもから大人まで、誰もが楽しみながらその魅力を感じられる内容だったと思います」と語りました。
多彩なステージが彩る、文化をつなぐ芸術の祭典
第3夜は花火だけでなく、ハン川のほとりで繰り広げられた多彩な音楽・芸術プログラムによって、文化交流の祭典としても大きな盛り上がりを見せました。
オープニングを飾ったのは、人民芸術家優秀賞(NSƯT)のクアン・ハオ氏をはじめとするアーティストやダンサーたちによる「Hồn Đá(岩に宿る魂)」です。伝統芸能の要素と現代的な表現を融合させたステージは、ベトナムの豊かな自然や歴史、人々の精神文化の美しさを鮮やかに描き出し、その後に続くプログラム全体の感動を高める印象的な幕開けとなりました。

ベトナム文化のルーツを表現したステージの続き、舞台は日本へ。名曲「心の友」の美しいメロディーに乗せて、ダンサーたちが優雅なパフォーマンスを披露。情感豊かな音楽としなやかな舞が織りなす演出は、日本ならではの繊細さと気品あふれる美意識を鮮やかに表現し、観客を魅了しました。

特に若い世代の観客を魅了したのは、ホアン・トゥイ・リン(Hoàng Thùy Linh)によるパフォーマンスです。「See Tình」と「Bo Xì Bo」の2曲を披露し、エネルギッシュな楽曲と躍動感あふれるステージ演出、最新の映像・照明効果が融合して、ハン川沿いの会場は大きな熱気に包まれました。なかでも「See Tình」は、世界中のSNSで大きな話題を呼んだ楽曲として知られています。そのパフォーマンスは、現代のポップミュージックを通じてベトナム文化が国境を越え、世界へと広がっていることを象徴するものとなりました。

また、観客は「タランテラの夜(Đêm vũ điệu Tarantella)」を通じて、地中海文化の華やかな魅力にも触れました。軽快で力強く、躍動感あふれるダンスパフォーマンスは、イタリアならではの陽気な祝祭文化を表現し、多様な文化を結ぶ架け橋として会場を盛り上げました。
世界的な旅行誌である Travel + Leisure による「世界で体験したいフェスティバル トップ9」にも選出されるなど、国際的な注目を集めるDIFF 2026は、3夜にわたる競演を終え、アジアを代表する夏の祭典としての存在感を改めて示しています。DIFFは単なる花火大会にとどまらず、世界トップレベルの花火チームによる競演と国際文化交流が融合するイベントへと進化したと言えるでしょう。各開催日ごとにそれぞれ異なるテーマを掲げ、音楽、芸術、そして光の演出を通じて独自の物語を紡ぎ出し、多くの観客を魅了しています。
さらに今年は、サングループの協力のもと、Sun Paradise Landアプリを活用した新たな体験も提供されています。AI機能を利用して、花火鑑賞の思い出をオリジナル切手やデジタルポストカードとして作成できるなど、来場者が感動の余韻を楽しめるコンテンツが充実しています。
こうした新たな取り組みは、イベント体験の価値を高めるとともに、ダナンをアジア有数のサマーデスティネーションとしてさらに印象付ける後押しとなっています。
本フェスティバルの成功の背景には、ダイヤモンドスポンサーであるベトナム航空およびBizman Media、メディアパートナーであるChicilon Mediaをはじめ、Pacific Airlines、Hai Tran Media & Airs Group、ベトナム空港公社(ACV)など、多くの企業・団体による力強い支援があります。こうしたパートナーの協力が、DIFF 2026のさらなる発展と魅力向上に大きく貢献しています。
| 第4戦以降も引き続き土曜日の夜に開催されます。6月20日はドイツ対マカオ(中国)でテーマは「創造」、6月27日はオーストラリア対ポルトガルでテーマは「ビジョン」、そして7月11日にグランドファイナルが行われます。 ダナン国際花火大会2026の観覧チケットは、大会公式ウェブサイト(diff.vn)にて販売中。観覧席は6つのカテゴリーに分かれており、予選ラウンドと特別公演(開幕式・決勝戦)ではそれぞれ異なる料金設定となっています。 |
ダナン観光促進センター







