ミークアンはクァンナム省とダナン市の人々が愛する地元料理です。クァンナム=ダナン全域で家庭料理として食べられており、食堂メニューの定番でもあります。
*ミークアン
ミークアンは、日常的な家庭料理の一品ですが、お祭りやパーティーなどの特別な日にも登場します。軽食としてもボリュームたっぷりの食事としても、いつでも味わうことができます。
材料
ミークアンの麺は米粉の麺で、白あるいは黄色がかった色をしています。エビや魚、鶏肉、豚肉などの風味豊かなスープと一緒に提供します。さらにおいしく食べるために、様々なハーブや香辛料を加えます。
作り方
米を挽いて麺の形に整えます。地元で獲れた魚介類やニワトリなどの家畜から出汁をとり、様々な香辛料で味付けしてスープを作ります。ミークアンの美味しさは骨や魚から丁寧に造ったスープが決め手です。ツボクサやからし菜、レタスなど家庭菜園で獲れた野菜や新鮮なハーブは欠かせません。ブンやフォーといったほかの麺類とは異なり、ミークアンはたくさんのハーブや野菜と一緒に食べることが重要で、量は椀の半分くらいは必要です。たっぷりの野菜やハーブがなければ本格的なミークアンということはできません。
食べ方
ミークアンを楽しむときは、まず麺を椀に盛り、空芯菜、からし菜、千切りにしたバナナの花、ミント、バジル、パクチー、もやしなどの新鮮な野菜を重ねます。次に、肉やエビと一緒に煮込んだスープを入れますが、椀を満たすほどには注がず、麺が浸る程度の量で充分です。最後にもう一度新鮮なハーブをのせ、粗く砕いた黄金色のローストピーナッツを散らすと見栄え良く仕上がります。
ミークアンを食べる際、まずその彩りの豊かさに目を惹かれることでしょう。麺やスープ、鶏肉の黄色、炒めたエビの赤、薄切りした豚肉の白と端の茶色、そして新鮮な野菜の緑…。次に、一口食べればその美味しさに夢中になります。熱々の麺、肉やエビ、魚の甘く濃厚な味わい、ローストピーナッツの香り、スパイシーな調味料の刺激、生野菜のさっぱりとしたみずみずしさが口内に溢れます。
ミークアンは目と舌に加えて、耳を楽しませてくれる料理でもあります。ミークアンは伝統的にパリパリのせんべいと一緒にいただきます。せんべいを小さく割って椀に入れ、麺と一緒に食べる人もいれば、せんべいを丸ごと手に持って麺と交互に食べ、パリパリの歯触りを楽しむ人もいます。合間に青唐辛子をかじれば、シャクシャクの食感とガツンとした辛みが旨味を引き立てます。本場のミークアンはこうした食べ方で楽しみます。
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