2026年を新たな発展のステージとして迎えたダナンの観光は、観光客数や観光収入において堅調な成長を示しているだけでなく、体験価値を中心に据えた、より本質的なアプローチへと着実に歩みを進めています。
こうした流れの中で、各種データは成長を示すほか、新たな観光のあり方を示唆しています。観光客について言えば、訪問数が増えているだけでなく、ダナンという目的地の魅力を一つひとつより深く体感する傾向が見られます。その結果、旅はつながりや気づきをもたらし、本来の価値を再認識する機会となっています。
420万人超の観光客数|「原点に還る旅」が導く成長のスタート
2026年第1四半期の3か月間で、ダナンは延べ420万人を超える宿泊客を迎え、前年同期比15.3%増となりました。年初から二桁成長を維持し、好調なスタートを切っています。このうち、国際観光客は約230万人で前年同期比16.2%増、国内観光客は約180万人で同14.1%増となり、両市場においてバランスの取れた安定的な成長を示しています。
規模の拡大だけでなく、観光の変化は体験の質の面でも明確に表れています。
宿泊を伴う観光客は延べ約378万人となり、前年同期比16.9%増を記録。国際・国内の双方で二桁成長を維持しています。また、宿泊・飲食サービスの売上高は約1兆4,426億ドンとなり、同16.3%増となりました。これは、観光客の消費の拡大と体験価値の向上が進んでいることを示しています。
主要な観光指標の多くで二桁成長が見られ、ダナン観光は年初から力強い成長と明確な伸びが続いていることがうかがえます。こうした勢いは、現代的な都市空間や青い海と輝く陽の光、さらには豊かな文化遺産に至るまで、多様な観光資源に支えられています。これにより、ダナンはその強みをさらに発揮し、国内外の両市場において持続的な魅力を維持しています。



あわせて、「原点に還る旅(Return to Origin)」をテーマとした観光プログラムや、年末年始および旧正月(テト)にかけての各種イベントが、観光需要の喚起に大きく寄与し、安定した成長の流れを支えています。また、来訪者数の増加のほか、滞在日数や消費額といった指標においても二桁成長が続いており、各種プログラムや体験の魅力が着実に広がっていることがうかがえます。
こうした基盤のもとで、ダナンは成長の勢いを維持するだけでなく、より魅力的で引き込まれるような観光体験のあり方を着実に形づくっています。「原点に還る旅(Return to Origin)」における一つひとつの魅力が、体験の広がりと価値の向上につながり、観光客をより深く、ダナンの本質的な魅力へと導いているのです。
ビーチシーズンの到来を背景に、沿岸リゾートのエコシステムという強みも相まって、第1四半期に見られた二桁成長は今後のさらなる加速に向けた原動力となっています。そして、「原点に還る旅(Return to Origin)」のコンセプトは、観光体験のあらゆる場面へと広がり、ダナンの旅全体に力強く浸透していくでしょう。
広がる客層、多様なつながり|体験が育むダナンの魅力
2026年第1四半期におけるダナンへの来訪者は、量の増加だけでなく、多様な広がりを見せ、観光の多層的な姿を形成しています。同期間中は約1万3,300便のフライトにより、延べ210万人を超える観光客がダナンを訪れ、前年同期比で二桁の成長を記録。平均すると1日あたり148便が運航されており、国内外の両市場に向けて、途切れることのない接続性が維持されています。
航空路線の安定的な維持と拡充は、2026年第1四半期におけるダナンの多様な訪問市場の形成につながっています。国内市場では、ハノイ、ホーチミン市、ハイフォン、カントー、フーコック、ニャチャン、バンメトートを結ぶ7つの定期路線が引き続き基盤としての役割を果たし、安定した国内需要を支えています。また、SUN PHUQUOC AIRWAYSによるハノイ―ダナン線およびホーチミン市―ダナン線の運航により、運航頻度のさらなる拡大も図られています。


国際市場においては、ダナンは東北アジア、東南アジア、中東に至る主要市場とを結ぶ20の定期路線を有しており、バンコク、シンガポール、クアラルンプール、台北、高雄、マカオ、香港、シェムリアップ、プノンペン、仁川、釜山、大邱、清州、成田、大阪、マニラ、ヤンゴン、ドバイ、バリ、ビエンチャンなど、多様な都市と接続しています。
韓国、日本、台湾、東南アジアへの路線の維持が主要市場の安定的な確保に寄与する一方で、中東や新興市場への路線は、ディスティネーションとしてのリーチ範囲の拡大を後押ししています。さらに、バリ―ダナン線(INDONESIA AIRASIA)、マニラ―ダナン線(PHILIPPINES AIRASIA)、ビエンチャン―ダナン線(LAO AIRLINES)といった新規就航および再開路線により、東南アジア市場との直接的な接続も強化されています。これらの取り組みは、運航頻度の向上にとどまらず、国際観光客の多様化にもつながっており、ダナンは多様な市場に柔軟にアクセス可能な目的地としての魅力を一層高めています。

2026年第1四半期において、クルーズ観光では19隻の寄港により20,091人の来訪がありました。また、内陸水運による観光客は157,150人に達し、前年同期比で15.1%増となるなど、リバークルーズをはじめとしたウォーターフロント体験への関心の高まりがうかがえます。さらに、鉄道利用による観光客も約289,000人にのぼり、国内の主要観光都市とダナンを結ぶ安定した流入を支えています。鉄道は、ゆったりとした移動を楽しむ旅のスタイルとして、体験志向の旅行ニーズにも応える存在となっています。

これと並行して、ゴルフやウェディング、MICEなどの特定分野の観光セグメントも着実に形成が進み、目的地としての価値向上に寄与しています。ゴルフツーリズムでは延べ117,000ラウンド以上が記録され、前年同期比で7.6%増となりました。ウェディングツーリズムでは国際的なイベントが16件開催され、またMICE分野においては、20の国際団体を受け入れ、参加者は3,700人以上にのぼりました。これらのセグメントは、市場の多様化を促進するだけでなく、消費額の増加にもつながっており、高付加価値かつ専門性の高い体験を求める層に対して、ダナンの魅力を一層高めています。
世界の観光地として存在感を高めるダナン |評価が語るその魅力
こうした力強い成長に加え、2026年第1四半期において、ダナンは国際的に信頼性の高い観光機関やプラットフォームから数多くの賞やランキングでの評価を受けました。これにより、世界の観光地の中での存在感を一層高めています。
オンライン旅行サービスのプラットフォームから国際的なメディアやランキングに至るまで、ダナンは魅力的で親しみやすく、体験価値の高い目的地として継続的に取り上げられています。また、年初の繁忙期における検索数上位の目的地の一つとして注目を集めるだけでなく、象徴的な景観や文化体験、さらには航空インフラに至るまで、さまざまな分野で高い評価を受けています。
具体的には、ダナンはBOOKING.COMの発表において、2026年の年末年始および旧正月(テト)期間中に、ベトナム人旅行者による検索数上位の都市の一つに選ばれました。また、ホイアンはTRIPADVISORによりアジアの優れたディスティネーショントップ7に選出されるとともに、英国のTIME OUTによるランキングにおいても、アジアの旧正月体験におけるおすすめディスティネーション第2位にランクインし、さらに「世界で最も美しい51のディスティネーション」にも選ばれています。

象徴的な景観やインフラの面においても、ダナンは高い評価を受けています。ゴールデンブリッジは、TIME OUTのランキングで「世界で最も美しい橋トップ10」の第4位に選ばれました。また、ダナン国際空港は、WORLD AIRPORT AWARDSにおいて「世界の優れた空港トップ100」および「アジアの優れた空港トップ10」に選出されるなど、引き続き高品質なサービスが評価されています。さらに、ホイアンはBOOKING.COMのTRAVELLER REVIEW AWARDSにおいて「2026年ベトナムで最もホスピタリティに優れた目的地」に選ばれました。最近では、TRAVEL + LEISUREの発表により、ホイアンとダナンが「世界で最も魅力的な“隠れた名所”」ランキングで1位と2位に選出され、世界の観光地の中で新たな魅力が注目されています。
これらの評価は、単なる受賞にとどまらず、ダナンというディスティネーションの魅力が一層明確になってきていることを示しています。美しい景観、豊かな文化、人々の温かさ、そして着実に整備が進むサービス環境が一体となり、独自の価値を形成しています。また、こうした評価は、今後の市場拡大や国際的な認知度の向上、さらには高付加価値層の誘致に向けた重要な基盤ともなっています。
主要マーケットへと広がる「原点に還る旅」の魅力
ダナン観光は新たなアプローチへと進化しつつあり、「原点に還る旅(Chạm về nguyên bản) – Return to Origin」というメッセージがその軸として据えられています。これは単なるプロモーションキャンペーンにとどまらず、「chạm」は直接的なつながりを、「về」は心身のバランスを取り戻す旅を、そして「nguyên bản」はこの地ならではの価値へのこだわりを意味しています。こうした考え方は、観光プロダクトやイベント、そして目的地でのあらゆる体験に一体的に反映されています。





2026年第1四半期から、国内外においてプロモーション活動が同時に展開され、フィリピン、インド、ロシアといった主要市場においてダナンの存在感が高められました。あわせて、国内市場においても、一連のイベントやプロモーションを通じて、広く魅力が発信されています。
空港や港、フェスティバルといった来訪者にとってダナンで初めての体験となる場所は、単なる旅の出発点ではなく、ダナンの魅力を印象づける重要な要素となっています。



並行して、DANANG FANTASTICITYをはじめとするデジタルプラットフォームや国際チャネルにおいて情報発信の基盤が拡充され、パートナー企業やオンライン旅行プラットフォーム、さらにはコンテンツクリエイターのネットワークと連携することで、継続的かつ多面的な情報発信が実現されています。また、市場開拓に向けた各種プログラムも柔軟に展開されており、MICEやウェディング、団体旅行、テーマ性の高い体験型旅行など、特定のターゲット層に焦点を当てた取り組みが進められています。
特筆すべき点は、プロモーションが観光プロダクトと切り離されることなく、大規模なフェスティバルやイベントと連動して設計されている点にあります。これにより、ダナンでは途切れることのない体験の流れが生み出されています。その中で、「原点に還る旅」は、「本質に触れる」「静けさに触れる」「ありのままの自然に触れる」「瞬間に触れる」「味覚に触れる」といった多様な体験軸として展開され、自然や文化遺産、暮らし、そして食といった要素を結びつけています。
このようなアプローチのもとで、プロモーションや情報発信はもはや補助的な役割にとどまらず、目的地体験の一部として機能しています。観光プロダクトやイベント、コンテンツが一体となって来訪者を導き、ダナンは現代の観光の流れの中で、独自性と豊かな体験価値を兼ね備えた目的地として位置づけられているのです。
1,910万人の来訪を目指して|ダナン情報に「触れる」機会を創出し来訪者増加へ
ビーチシーズンやフェスティバル、各種イベントが本格化する中、ダナンは「原点に還る旅(Return to Origin)」の体験コンテンツをさらに拡充し、多様な旅の魅力を広げています。それぞれのスポットは単なる観光の場にとどまらず、自然や文化、地域の暮らしに触れ、つながりを感じる体験へとつながっています。こうした取り組みにより、ダナンの魅力は一層高まり、今後のさらなる来訪者の増加へとつながることが期待されています。


プロモーションおよび広報活動も多様な市場で継続的に展開されています。
東南アジア、東北アジアに加え、ヨーロッパや北米に至るまで、ダナンはラオス、日本、韓国、インドネシア、シンガポール、英国、米国などにおけるプロモーション活動や、国内外の主要な観光見本市・イベントへの参加を通じて、着実にその存在感を広げています。さらに、市場連携や企業との協力、流通プラットフォーム、国際的なパートナーとの連携も強化されており、目的地の魅力を広く発信するネットワークが形成されています。

国内においては、アオザイフェスティバルやダナン国際花火大会、映画祭をはじめ、グルメや体験型イベントなど、多彩なフェスティバルやイベントが展開されています。あわせて、MICEやウェディング、教育旅行など特定のターゲット層に向けた誘致施策も進められており、視察団やメディア、コンテンツクリエイターの受け入れも積極的に行われています。これらの取り組みにより、ダナンの認知度と情報発信力がさらに高まり、目的地としての魅力の広がりにつながっています。
情報発信の基盤はデジタルプラットフォームを中心にさらに拡充され、各マーケットにおけるテレビや新聞などのマスメディア、オンライン旅行プラットフォームとも連携することで、継続的かつ多面的な情報発信が実現されています。また、AI(人工知能)やVR(仮想現実)といった先端技術の活用も進められており、プロモーションの効果向上と、より幅広い層へのリーチ拡大につながっています。
こうした基盤のもと、2026年、ダナンは約1,910万人の宿泊客受け入れを目標としており、そのうち国際観光客は約870万人、国内観光客は約1,040万人を見込んでいます。これは単なる規模の拡大を目指すものではなく、目的地としての価値を高めていく次のステップでもあります。一つひとつの体験がつながり、来訪者との接点が広がることで、旅の中で感じられる価値そのものを高めていくことを目指しています。
そうした接点がつながることで、旅は単なる移動ではなく、訪れる人それぞれが自分らしいリズムを見つけ、よりゆったりと、より深く、そして本来の価値に触れる体験へと変化して行くでしょう。
ダナン観光促進センター