Travel + Leisureが発表した「hidden gem cities(隠れた宝石のような都市)」のランキングにおいて、ホイアンとダナンがそれぞれ1位と2位を占め、体験価値に富んだ魅力的なデスティネーションとして、世界の観光地図におけるダナンの存在感を改めて示しました。
米国を代表する旅行雑誌の一つであるTravel + Leisureは、特に北米市場を中心に、国際旅行者の目的地選択のトレンドに大きな影響力を持っています。今回のランキングへの選出は、単なるメディア評価にとどまらず、体験価値が高く、パーソナライズされた旅を求める国際市場に対して、新たなアプローチの可能性を広げるものです。
本ランキングは、世界23の目的地を対象に、コスト、体験の充実度、気候条件などの指標に基づいて評価されたものであり、なかでも「体験の密度」が最も重視されています。その結果、ホイアンは92.96点で世界第1位に輝き、続いてダナンが第2位にランクインされました。両都市はランキングのツートップとして、相互に連携した魅力的な観光空間の価値を示しています。

Travel + Leisureの評価では、ホイアンは単に保存状態の良い古都にとどまらず、「生きた遺産」として捉えられています。そこでは「過去」が日々の暮らしの中に息づいており、旧市街にはランタンの灯りに包まれた小路や、時を重ねた家並み、そして東西文化が融合した建築が広がります。そこはただ眺めるのではなく、その中に足を踏み入れ、五感で感じるための場所なのです。
ホイアンで楽しめる体験の多くは、徒歩圏内に収まっています。小さなカフェや、バインミー、カオラウ、ホワイトローズ(蒸し餃子)といった名物料理、さらには伝統的な手工芸店まで、すべてがコンパクトなエリア内に自然に溶け込んでいます。この距離の近さは、巡りやすさをもたらすだけでなく、一つひとつの体験を途切れることなくつなぎ、連続した旅の流れを生み出しています。
「ホイアンは、まるで過去へと続く窓のようだ」― Travel + Leisureのシニア・フォトエディター、テイラー・マッキンタイア(Taylor McIntyre)氏は、色彩豊かな家並みや歴史ある寺院、精巧なシルクランタンに触れながらこう語っています。
この言葉はホイアンの魅力を的確に表していると言えるでしょう。ホイアンの魅力は、華やかさを誇示することにあるのではなく、感情を呼び起こし、記憶と静かにつながる力にあります。夜になると、川沿いのエリアはナイトマーケットと灯りを映してゆるやかに流れる小舟によって彩られ、ひときわ印象的な風景が広がります。ホイアンの夜は活気がありながらも騒がしくなく、心地よいにぎわいの中で象徴的な情景を生み出しているのです。

遺産の中心地から、体験の旅は周辺のエリアへと広がっていきます。そこでは海や川、そして地域の暮らしが織り重なり、幾層にも連なる体験が生まれます。この広がりは一つの自然な流れとなり、それぞれのスポットが旅全体に新たな彩りを添えていくのです。
本ランキングには、ベルギーのブルージュ、モロッコのエッサウィラやシャウエン、イタリアのカラブリア、ギリシャのパロス島、イギリスのケンブリッジ、セルビアのベオグラード、ポルトガルのカスカイスなど、ヨーロッパから北アフリカにかけて、個性豊かな魅力を持つ多くのディスティネーションも選出されています。
こうした世界的に名高いディスティネーションを凌ぐ評価を得たことは、ダナンの魅力が肩書きや知名度にあるのではなく、感情に深く響く体験を創出する力にあることを示しています。だからこそ、ダナンは世界中の旅行者に選ばれる存在となり、そこでは旅は単なる発見にとどまらず、人や場所とつながり、自らの内にある原点へと還る時間となり得るのです。
ダナン観光促進センター