カオダイ教は正式名称を「大道三期普度教(Đại đạo Tam kỳ Phổ độ)」といい、1926年にタイニン省で興りました。ダナンには、タイニン・カオダイ聖会とカオダイ宣教聖会の二つの宗派があります。
カオダイ宣教聖会:
1934年頃より、カオダイ教はチャン・コン・バン率いる組織「Tứ linh Đồng tử(四神:青龍、白虎、玄武、鳳凰)」によってベトナムの中部地方に広められました。1956年には、チュン・フン・ブゥ・トア聖寺院が建設され、ダナン市ハイフォン通り63番地に本部を置くカオダイ宣教聖会が設立されました。寺院はタイニン聖寺院に似た造りですが、小規模なものとなっています。教会には3つの門があり、聖職者は中央の門を使い、両脇の2つの小さな門は男女別々に使う信徒用のものです。寺院の中には、3つの宮のモデルがあります。「Bát Quái Đài(八卦台)」「Cửu Trùng Đài (九重台)」「Hiệp Thiên Đài(協天台)」です。祭壇には、老子、釈迦牟尼仏、イエス・キリスト、預言者ムハンマドが普遍的な世界で出会っている様子が描かれています。
ダナンのカオダイ宣教聖会には、14の礼拝所、67人の聖職者、約1万2000人の信者がいます。“Nước vinh, đạo sáng(国の栄光、信仰の輝き)”をモットーに、同教会は道徳を尊重し、無私で倫理的な立場をとっています。カオダイ宣教聖会は法律と倫理の枠組みにおいて活動しています。
タイニン・カオダイ聖会:
カオダイ聖会がダナンに広まったのは1956年頃で、フォー・テ・グエン・ダン・トン(Phổ tế Nguyễn Đăng Thông)が布教しました。1957年、ホアヴァン地区ホアフォン区にホアフォン聖寺院が建てられました。1998年、タイニン聖座聖会はこの教区の常任委員として3名を任命しました。現在、礼生ゴック・トアン・タイン-グエン・トアン(Ngọc Toàn Thanh – Nguyễn Toàn)師がホアフォン教区のタイニン・カオダイ聖会管理委員長を務めています。ダナン市のタイニン・カオダイ聖会には礼生1人、聖職27人、そして約2000人の信者がいるとされています。
近年、ホアフォン教区タイニン・カオダイ聖会の聖職者や信徒たちは、ホアヴァン地区において愛国運動や生産開発活動、貧困削減、農村での新しいライフスタイルの提唱など、地域社会に貢献する取り組みをしています。
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