フン王の命日(旧暦3月10日)にあたる2026年4月26日、ダナン博物館(住所:31 Trần Phú, phường Hải Châu)は、市民および観光客に向けて無料開放されます。この機会にゆっくりとダナンの歴史や文化に触れてみてはいかがでしょうか?ダナン博物館の展示を通して、過去と未来の時間が一つの流れとしてつながり、訪れる人それぞれが新たな気づきを得られるでしょう。
ハン川のほとりで100年以上の歴史を刻む建築の中に佇むダナン博物館は、この都市の歩みを映し出すひとつの断片でもあります。時を重ねた壁や回廊、そして展示空間には、静かな時間の気配が漂い、訪れる人はそこで語られる物語にゆっくりと向き合うことができます。
現在、館内には市が所蔵する膨大な資料の中から厳選された数千点の文献、写真、そして実物資料が展示されています。自然環境や人々の暮らし、都市の形成から歴史の節目となる出来事まで、内容は多岐にわたり、それぞれの展示空間ごとに異なるテーマを描きながらも、全体として一つの流れとなるようにつながっています。その歩みをたどることで、ダナンという都市がどのように形づくられてきたのかを、少しずつ感じ取ることができます。



特に印象的なのは、現代的工夫がなされた展示のあり方です。実物資料に加え、ドキュメンタリー映像の上映や3Dマッピング、デジタルインタラクションなどの技術が取り入れられており、より直感的で親しみやすい形で鑑賞が可能。空間を一つひとつ進むごとに、来館者は解説の文字を追うだけでなく、映像や音、動きを通して“時間の層”を歩いていくような感覚を味わうことができます。
館内は順路に沿ってスムーズに回れるように構成されており、全体の流れをつかみやすくなっています。途中途中には、立ち止まり、時間をかけて鑑賞できるポイントも。そうやって展示とじっくり向き合うことにより鑑賞体験にさらなる深みが生まれ、来館者それぞれが自分なりのかたちで歴史と向き合うきっかけとなるでしょう。
来場者はこのタイミングで開催中の写真展「ベトナムの交差点」も鑑賞することができます。これは、フランス人アーティストたちの視点を通して、ベトナムのありのままの姿を切り取った写真展です。各作品では、困難に満ちた時代から変化と発展の時代に至るまで、さまざまな時期のベトナムの姿が切り取られており、素朴でありながらも豊かな示唆に富む細部を通して、人々の暮らしを記録しています。撮影者それぞれの視点が並ぶことで、途切れることのない記憶の流れが生まれ、一枚一枚の写真は単なる瞬間ではなく、連続して紡がれる一つの物語として映し出されます。
常設展示と企画展を組み合わせることで、多面的な体験がもたらされ、鑑賞者はダナンの歴史資料から、より広い文脈の中で捉えられたベトナムの姿へと自然に視線を移し、その中で個人の記憶と共有された歴史とが、ごく自然に交差していることに気づくでしょう。

4月26日は、ダナン博物館を巡るのにぴったりの日です。気になる展示の前で少し立ち止まったりしながら、ダナンの歴史や街の歩みに触れてみてはいかがでしょう?鑑賞体験を通して、過去の出来事が今の暮らしにつながっているということを自然と感じられるはずです。
ダナン観光促進センター