アースアワーの夜にホイアンを歩いたことはありますか?
街の明かりがそっと落とされ、ろうそくや灯籠、手作りのランタンのやさしい光だけが揺れる時間。静けさに包まれたその瞬間、感覚はゆっくりと研ぎ澄まされ、内なる自分にそっと近づいていきます。
2026年3月28日(土)20時30分から21時30分、ホイアンは静かに特別な時間へと包まれます。
電灯の光がやわらかく落とされると、街は本来の姿へと戻っていくかのように、深い静けさに満たされていきます。細い路地に足音がそっと響き、ろうそくや灯籠のやさしい光がホアイ川の水面に揺れるその光景は、幻想的でありながら、どこか懐かしく人々の心に寄り添います。


photo: Lê Đức Thọ
瞬間に触れる|見ることから、感じ、つながる体験へ
見慣れた電灯のまばゆい光が消えたとき、ホイアンは素朴で奥行きのある美しさを現します。それはただ観光をする時間ではなく、その空間の中で“過ごす”ためのひとときを生み出してくれます。まずは細い路地をゆっくりと歩くところから始めてみてください。手作りのランタンやろうそくのやさしい光があたたかく静かな空気をつくり、あなたを迎え入れてくれるでしょう。
おすすめしたいのは、川沿いのカフェやレストランで静かに過ごす時間です。電灯の代わりにともされるろうそくの灯りがやさしく空間を包み込み、その中で交わされる会話は自然と深まり、心の動きもより鮮やかに感じられるようになります。ゆっくりとお茶を味わいながら川の流れを眺め、古都ならではの穏やかな時間にそっと身をゆだねてみてください。
そして夜が深まるころ、ホアイ川に灯籠を流すひとときは、ぜひ体験しておきたい瞬間です。アースアワーの静けさの中で、この見慣れた光景はより特別な意味を帯びていきます。
小さな灯りがそっとともされ、ゆっくりと水面へと流れていく。その無数の光がゆらめく光景は、ただ美しいだけでなく、一人ひとりの願いや祈りを静かに運んでいきます。

photo: Trần Tuấn Anh
ふと街角で立ち止まり、ただ風景を眺め、耳を澄まし、感じてみるのもいいでしょう。多くのことをしなくても、その素朴な時間こそが、かえって満ち足りた体験を生み出します。そこでは、ただの観光客ではなく、その空間の一部となるような感覚が生まれます。
外の世界が静まるとともに、心もゆっくりと落ち着いていきます。ホイアンのアースアワーは単なる地域のイベントではなく、内面に向き合うための体験でもあります。電気もなく、喧騒もなく、急ぐ必要もない夜—。日常のリズムから少し離れ、深く息を吸い込み、自分の中の静けさを取り戻す時間を味わってみるのはいかがでしょうか。それはまさに、「原点に還る旅」を最もはっきりと感じられる瞬間でもあります。
アースアワーは個人の体験にとどまらず、環境への責任をやさしく思い起こさせてくれる取り組みでもあります。この活動は、World Wide Fund for Nature(WWF)が提唱した世界的なキャンペーンで、環境保護や省エネルギーへの意識を高めることを目的としています。
ベトナムでは、毎年ベトナム商工省が中心となって実施されており、ダナンも「グリーンな創造 ― グリーンな未来」というメッセージを積極的に発信し、持続可能なライフスタイルの実現に向けた取り組みを進めています。
たった1時間の消灯ですが、そこからは数えきれないほどの気づきが広がります。いつものような華やかさはないホイアン。しかしその代わりに、素朴な光、静けさ、そして心の奥に届くつながりによって、またいつもとは違った魅力を放ちます。
ただ訪れるだけでなく、深く感じる体験を求めているのなら、アースアワー2026のタイミングでぜひホイアンに足を運んでみてください。
ダナン観光促進センター