2026年3月22日の朝、ビエンドン公園(Công viên Biển Đông)は75ヶ国以上の国と地域から集まった約9,000人のランナーたちの躍動により、華やかな活気に包まれました。ダナン国際マラソン2026は単なるレースにとどまらず、ランナー一人ひとりの一歩が海辺の街のリズムと重なり合い、感動の旅を生み出す舞台となっています。スポーツは、人と人、そして都市をつなぎ、心に残る瞬間を紡いでいきます。


ミーケービーチにやわらかな朝日が広がりはじめる頃、海沿いに続くヴォーグエンザップ通り(Võ Nguyên Giáp)からチュオンサ通り(Trường Sa)へと続くコースへ走り出すランナーたち。彼らの視界には、どこまでも広がる青い海とゆっくり目覚めていく街の風景が広がります。
コースはダナンを象徴する橋々へと続き、ランナーたちの踏み出す一歩一歩が、活気と現代性に満ちたこの街の鼓動と重なり合っていきます。


ダナン国際マラソンに参加するランナーたちにとって、この大会は単なるレースではなく、自分自身へと立ち返る旅とも言えるかも知れません。ゴールへと向かう道のりの中では、呼吸の一つひとつ、踏み出す一歩一歩が、これまでになく鮮明に感じられることでしょう。
広がる海と空、そして移ろいゆく街のリズムの中で、スポーツの本質は限界への挑戦にとどまらず、身体や感情、そして自身の内にある本当の価値と深く向き合うことへもつながっていきます。


コース全体を通して、ダナンは自然と都市、そして人が調和する生き生きとした体験の場としての姿を見せます。この大会において、走ることは単に距離へと挑む行為ではなく、この街の風景や暮らしのリズム、そして特有のエネルギーに“触れる”体験でもあります。
ゴールにたどり着いたとき、ランナーたちの心に残るのは記録だけではありません。ここでの体験を通じて自分自身のバランスを取り戻し、原点へと立ち返ったような深い充足感と新たなインスピレーションが得られるでしょう。

ダナン国際マラソン2026では、各種目で見応えのある熱戦が繰り広げられました。フルマラソン(42km)では、フィリピンのモラル・エドセル選手(Moral Edsel )が2時間30分42秒で男子優勝を果たし、女子ではヴー・カイン・リン選手(Vũ Khánh Linh)が3時間1分20秒でトップに立ちました。これはそれぞれが自身の限界に挑み、手に入れた素晴らしい結果といえます。
ハーフマラソン(21km)では、日本の山崎竹丸選手とチエウ・ティ・ビン選手(Triệu Thị Bình)がそれぞれ男女で優勝を飾り、観る者の心を動かすレースを展開しました。




5kmの部では、グエン・チ・キエン選手(Nguyễn Chí Kiên)と韓国のキム・ウンソプ選手(Kim Eunseop)がゴール直前で息詰まるデッドヒートを繰り広げ、今大会のハイライトともいえる劇的な展開に。ラストスパートは、粘り強さと限界に挑む意志を象徴する場面となりました。そこには、スポーツがもたらす本質的な価値が現れていたと言えるでしょう。

ダナン国際マラソン2026では、市内の社会団体に対して20,000ドルの寄付が集まり、本大会が国際的なスポーツイベントというだけでなく、地域社会への貢献という側面でも大きな意義があることを示しました。こうした取り組みは、スポーツが人と人をつなぎ、社会に前向きな変化をもたらす力を持っていることを改めて証明しています。


10年以上にわたり開催されてきたダナン国際マラソンは、いまやこの街を象徴するイベントの一つとなり、スポーツ、観光、そして体験が交わる場として定着しています。そこに参加するランナーたちはそれぞれ、走ることを通じてダナンの風景や空気を感じる特別な旅をしているとも言えるかも知れません。
ダナン国際マラソンイベント概要
2013年からスタートしたダナン国際マラソンは毎年開催されており、地域のスポーツ振興と観光プロモーションに貢献してきた代表的なスポーツイベントの一つです。海外からの参加者も多く、ベトナム国内でも国際色豊かなマラソン大会として知られています。
- 会場:ドンビエン公園(Công viên Biển Đông)
- 住所:ダナン市ソンチャー区フックミー地区、ヴォー・グエン・ザップ通り(đường Võ Nguyên Giáp, phường Phước Mỹ, quận Sơn Trà, thành phố Đà Nẵng)
ダナン観光促進センター