5夜にわたる華やかな競演を経て、ダナン国際花火大会(DIFF2025)の予選は、6月28日、韓国とイタリアによる対決で幕を閉じました。予期せぬ雨にもかかわらず、夜空は壮大な花火、音楽、そして芸術的表現で彩られ、観客は感動に包まれながら、花火大会のグランドフィナーレに期待を膨らませました。
午後7時になると、1万人以上の観客が観覧会場に集まり始めました。国内外の観光客、地元市民、さらには世界的なサッカースターたちまで、この華やかなイベントに引き寄せられました。
「技術が道を拓く」をテーマにした予選最終夜では、創造性と革新の旅が展開されました。雨にもかかわらず、韓国とイタリアのチームは観客の心を揺さぶる驚きの演出でハン川の夜空を彩りました。
韓国チームは「Dance of the Flying Dragon」でハン川を照らす
龍のシンボルとダナンの活気ある精神に着想を得たパフォーマンスは「ファンファーレ」の柔らかな旋律から始まり、詩的な雰囲気が観客を包み込みました。継ぎ目なく流れる音楽は鮮やかな仕掛け花火と見事に調和し、G-Dragonの「Home Sweet Home」のビートに合わせて夜空で花火が炸裂したときには、観客は興奮の真っ只中にいました。
パフォーマンスでは、ダナンの若々しく現代的な精神が光によって視覚的に表現されていました。演出のクライマックスでは、新時代への希望を象徴する「Undefeated」という楽曲に合わせて大量の花火が空に打ち上がり、力強く羽ばたく龍の姿を描き出しました。
「Dance of the Flying Dragon」のパフォーマンスで、韓国のFaseecomチームは技術的な完成度だけでなく文化的アイデンティティと芸術性も見事に表現しました。韓流の精神がハン川の夜空を明るく照らしました。
ハノイから訪れた観光客のチャンさんは、興奮を次のように語りました。
「まるでコンサート会場にいるみたいでした!音楽がとても感動的で、花火との組み合わせが本当に素晴らしかったです。来年も絶対にDIFFを観に来ます!」
イタリアの有名チームMartarello Group S.R.L.は「光の交響曲 - 未来を切り開く」でハン川を幻想的に照らす
イタリアチームのパフォーマンスは、激しいロックからオペラの旋律へと滑らかに転調し、観客を魅惑の旅へと誘いました。「Blood Sport」や「Aphelion」といった迫力ある映画音楽が響き渡ると、興奮の鼓動が街を包みました。
軽快なジャズの旋律が流れる中、花火はまるで光の滝のように空に轟き、流れ落ちました。親しみのあるベトナムの楽曲は観客を喜ばせ、その心を弾ませました。クライマックスでは、アンドレア・ボチェッリの名曲「Time to Say Goodbye」が響き渡り、壮大な“光の雨”がスタンド全体を包みました。イタリアチームはその世界レベルの芸術性と、彼らのイメージする大胆な未来志向のダナンを見事に表現しました。
地元市民のホアン・ハーさんは、次のように語りました。「イタリアチームは毎年、本当に素晴らしいショーを見せてくれます。今年はベトナム国防省やポルトガル、中国など、どのチームもとても印象的でした。決勝が楽しみで、もう家族全員分のチケットを買いました!」
DIFF 2025の魔法は夜空にとどまりませんでした。観覧会場のステージでは、美しく振り付けられたパフォーマンスが観客の目を引きました。ミスコン出身の歌姫ズオン・ホアン・イエン、歌手レ・アイン・ズン、そしてダンススポーツチャンピオンのホアン・ミー・アンによる華やかなパフォーマンスと一流のダンスチームによるショーは、花火大会の魅力をさらに高めました。
DIFF 2025の審査員を務めるミュージシャンのグエン・ドゥク・チン氏は、次のように語りました。「今年はどのチームも実力を見せつけてくれました。中でもZ121 Vina Pyrotechは見事なデビューを果たし、地元市民や花火ファンから称賛を集めました。最終結果は明日決定されますが、初参加のチームが強い印象を残したのは明らかです。イタリア、中国、フィンランド、ポーランドといった経験豊富なチームも、引き続き高い水準を維持しています。観客の反応と専門的な評価をもとに、決勝にふさわしい2チームを選びたいと思います」
韓国とイタリアによる対決、そして豪華なステージパフォーマンスによって、DIFF 2025の予選は感動的かつ華やかに幕を閉じました。予選で披露されたハイレベルなパフォーマンスがフィナーレへの期待をさらに高めています。
DIFF 2025のグランドフィナーレは、7月12日午後8時10分より開催されます。ベトナム国営放送VTV1にて、生中継される予定です。
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