ダナンの2026年五行山観世音祭は、4月4日から7日(旧暦2月17日~20日)の期間で開催されます。本祭りでは、文化・芸術・宗教・民間信仰に関わる多彩なプログラムが行われ、仏教徒や市民、国内外の観光客にとって魅力あふれる体験が用意されています。
催しエリアの規模と内容がさらに充実
五行山観世音祭は、古くから地域社会の精神生活に深く根ざした文化・信仰の営みとして受け継がれてきました。長い発展の過程を経て、この祭りは仏教の色彩を色濃く残すだけでなく、民族文化の奥行きも映し出しています。そして今では、宗教と日常、伝統と現代の暮らしが調和する姿を体現するものとなっているのです。
名勝、五行山が持つ文化・歴史・精神性といった多彩な価値が息づく神聖な空間の中で、この祭りは仏教徒や地域の人々が平和や国家の安泰、安らかで幸せな暮らしへの願いを託す機会となっています。同時に、慈悲や博愛、善へと向かう心といった人として大切な価値を広く伝え、伝統文化遺産を守り、受け継いでいく意識の醸成にも寄与しています。
開会式は4月4日17時30分より開催されます。

観世音菩薩の御縁日(本祭の主要儀式)は4月6日午前7時から執り行われる
観世音菩薩の御縁日(本祭の主要儀式)は、4月6日午前7時より執り行われます。これは本祭で最も重要な儀式であり、多くの仏教徒や市民が参列し、慈悲や平和、安らぎへの願いが広く発信されます。
また、まつりの期間中は大悲法会や座禅、法話、灌頂、灯籠行事、焚き火の儀などの宗教・信仰に関わる行事が観世音寺にて行われ、そこには厳かで清らかな精神空間が創り出されます。
フインチャン公主を追悼する献香や国家安泰と人々の平安を祈る春の祈願祭などの伝統的な儀式は、今もなお受け継がれ、歴史・文化的価値の保全にも寄与しています。
今年は催しの規模と内容が拡充され、例年と比べてより多彩なプログラムが展開される予定です。

芸術プログラムの演出・制作にも力を入れており、芸術性あふれる音楽のひとときを通して善き生き方の大切さを伝える内容となっている
芸術プログラム「Ánh từ quang(慈悲の光)」は、4月4日19時より開催されます。本公演には、チュン・ヴオン劇場のアーティストであるホアン・ロン、フイン・トン、ドゥック・ヴー、ニャット・マイ、アイン・クエン、キエウ・オアイン、ジエム・ミー、チャウ・カ、ヴァン・タンのほか、ダン・チャイン(đàn tranh)奏者のタイン・フエンが出演。さらに、仏教音楽の分野で親しまれている歌手ディエウ・ダンも参加し、甘く深みのある歌声で会場を包み込みます。また、ダナンの仏教徒や市民に親しまれている歌手ホン・ミンも出演予定です。
観世音寺や仏教徒芸術家団体、海外の仏教芸術団体によるステージは4月5日20時から、さらに、市文学芸術連合会による芸術プログラム「Giai điệu Quán Thế Âm(観世音の調べ)」は、4月6日19時から開催されます。
内容や演出にこだわった芸術プログラムにより、芸術性豊かな音楽の夜が繰り広げられ、やさしく穏やかに生きることの大切さが伝えられるとともに、観る人の心に安らぎと前向きなエネルギーが広がっていくでしょう。
また、バイチョイの交流や中部第5地域の民謡、竹舞踏、民間の遊びといった多彩な文化体験に加え、写真・美術・書道の展示空間も設けられます。さらに、伝統スポーツとして、フインチャン公主の行列を再現したコーコー川での船の競争や、村の将棋大会、竹馬なども行われ、祭りは活気に満ちた民俗文化の魅力あふれる雰囲気に包まれます。
そのほか、祭りの公園エリアではホーチミン市のアーティストによる50基の大型凧が色鮮やかに空を彩ります。
今年の見どころの一つとして、「Cánh sen vàng – Tinh hoa ẩm thực chay Đà Nẵng(黄金の蓮の花びら – ダナン精進料理の真髄)」の料理コンテストが挙げられます。今年が初の開催となり、市内のシェフやレストランが多数参加し、精進料理の魅力を広く伝えるとともに祭りに新たな彩りを添えます。

2026年の五行山観世音祭は催しの規模・内容ともにさらに充実し、さまざまなプログラムが楽しめる
さらに、平和をテーマとしたウォーキングイベントも行われ、行政機関や団体、企業、外交機関、ダナン在住の外国人コミュニティなどから600名以上が参加予定です。このイベントは平和や友好、国際協力への思いを広く共有する機会となるでしょう。
市内の主要な通りでは、例年通り観世音寺や各寺院が参加する花車パレードが開催予定。きらびやかで見応えのある風景が祭りの魅力をより一層引き立てるとともに、文化や精神性の価値を広く伝えることに寄与します。
快適で安全、環境に配慮した祭に
主催者によると、2026年の祭り運営も引き続き快適かつ安全、環境に配慮した形で進める方針とのこと。あわせて、治安維持、交通安全、環境衛生、医療、都市文明の確保に関する各施策が総合的に展開される予定です。
五行山観世音祭では、5つの「ない」を掲げた取り組みを引き続き実施。すなわち、窃盗や社会的な不正行為を行わないこと、物乞い行為をしないこと、ごみのポイ捨てや食品安全違反をしないこと、客引きや不当な価格設定を行わないこと、放生や迷信的な行為を行わないことです。
また、「グリーンフェスティバル」の取り組みも推進されており、環境にやさしい製品の使用が奨励されています。
祭り会場にはOCOP製品やダナンならではの特産品を紹介する展示コーナーに加え、各種ショップやサービスブースなど、来場者が観光やショッピングを楽しめるエリアも設置されるとのこと。
充実した内容により、五行山観世音祭は今年もダナンを代表する文化・観光イベントとして位置づけられ、人として大切にしたい価値を広く伝えるとともに、活気にあふれ親しみやすい都市としてのダナンの魅力を国内外に発信する場となるでしょう。